我が家の息子はきまぐれ

初めての戦隊もの
先日、バス停で息子2人と一緒にバスを待っていた時のこと。列に並んでいた赤ちゃんを抱っこしたママと、その知人らしきおばさまとの話が何となく聞こえてきました。 おばさま「男の子だと楽しみねー」
ママ「そうですねー。でも、戦隊ものにだけは興味を持たないで欲しいですー。」

この会話を聞いて、いくつか違和感を覚えた男の子2人の母である私。 まず「男の子だと楽しみ」の部分。そのおばさまに直接聞いたわけではないので何が楽しみなのかは分かりませんが、「成長が楽しみ」という意味だとしたら女の子だって楽しみです。 実は私も同じように言われたことがあるのですが、そう言うのは決まって年配の女性。今なお『男の子=跡取り息子』という考えの方が多いので、これは仕方がないのでしょう。

それよりも気になったのが、「戦隊ものにだけは興味を持たないで欲しい」というママの発言。確かに、戦隊ものを見るようになると家の中で暴れたり、お友達をたたいたりしてしまいそうなイメージはあります。 しかし、女の子の多くがお人形遊びをし、それを通して母性を育むように、男の子の多くが「戦いごっこ」を経験し、そこから仲間の大切さを知り、男の子らしさを身につけていくのかもしれません。

我が家では息子が戦隊ものに興味を示さなかったこともあり、特にわざわざ見せることはしていなかったのですが、長男が3歳になった時期に新しく始まる戦隊もののモチーフが「電車」であるという情報をどこからかゲットした私。 その名も「烈車戦隊トッキュウジャー」。これはついに戦隊ものデビューか?と思っていたところ、フラッと立ち寄った本屋さんでトッキュウジャーの本を発見!

放送開始前にも関わらず置いてあるんだなーとパラパラと見ていると、絵本コーナーにいたはずの長男がやって来ました。 こんなのが始まるんだって、と見せると興味津々の息子。それもそのはず、電車大好き息子が何よりも好きなのは、実は「踏切」。本の中でトッキュウジャーのロボットが持っている武器は「フミキリケン」。 これはもう、見るしかありませんね。

思わず本を購入し夫にも見せると、「これはハマるだろうね」とのこと。そんなわけで、我が家の長男、3歳で戦隊ものデビューしました。 番組が始まると、夢中で見る息子。初めての戦隊ものということもあり、話題を共有するために親も一緒に見ます。 子ども向けのはずなのに、なかなか凝った内容で、息子だけでなく私も夫も引き込まれてしまいました。

放送の合間のCMについさっき登場した変身グッズや武器が登場すると、目を輝かせながら「欲しい!」という長男。そりゃそう言いますよね。 毎週のように新しい武器やロボットが登場するため、その都度「欲しいなー」という息子。その都度「誕生日にね」という私。 そんなわけで、戦隊ものデビュー後は誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントに悩むことは無くなりました。

ただし欠点として、番組を一緒に見ている親は何を欲しがっているのか分かりますが、孫におねだりをされる祖父母は全く分からないということが挙げられるでしょう。 「レンケツバズーカがほしい!」と言われたとしても、何のことやらさっぱり分からず、一緒に遊ぶこともできません。 喜ぶ男の子孫の姿を見るだけで満足、と思っていただけるのであれば良いのですがね。

すっかりハマってしまったトッキュウジャー。 おもちゃを買ってもらえるタイミングが来る度に、新しい武器や変身グッズを欲しがるようになりました。 スーパーのおやつコーナーに行けばトッキュウジャーの食玩やガチャガチャを欲しがり、動画サイトではトッキュウジャーのおもちゃや食玩の解説をしている動画を何度も見ています。

戦隊ものを見せることで、家の中で次男と戦いごっこをしたり、そこらじゅうを傷だらけにするのではないかと心配したこともありましたが、我が家の場合心配すべきところはそこではなかったようです。 まさかこんなにもトッキュウジャーに出費することになるだなんて、予想外でした。 時には「ママ、戦いごっこしよう」と誘われたり、買ってもらった武器で次男をたたいて泣かせてしまうこともありましたが、長男はもともと穏やかな性格だということもあり、そこまで激しい戦いにはなりませんでした。

それでも時々激しい戦いの予感がすると、怪我でもしたら大変!と私が止めていたので、息子たちにとっては楽しい戦いごっこではなかったかもしれませんね。 戦隊ものは1年で次の戦隊ものに代わってしまいます。トッキュウジャーの次は忍者をモチーフにした「ニンニンジャー」。 トッキュウジャーが終わってしまった時に、新しく始まるニンニンジャーも見るの?と聞くと、「見るよ!」と言う長男。もはや電車かどうかの問題なのではなく、純粋に好きになったようでした。

ニンニンジャーが始まってから最初に訪れたおもちゃを買ってもらえるタイミングで、変身道具の「忍者一番刀」を欲しがった長男。その後もトッキュウジャーの時と同じように、食玩やガチャガチャを欲しがり、動画サイトも見ていたのですが、ある時をきっかけに全く見なくなりました。それまで番組はすべて録画していたのですが、「もう録らなくていいよ」とのこと。急激に熱が冷めてしまったようです。

それ以降、戦隊ものをすっかり見なくなった長男。今では家で戦いを挑まれることもなくなりました。 トッキュウジャーを見ていたのは年少の時。年中や年長になると周りの子も見なくなるのかな?と思い、他の子の様子をうかがってみると、まだまだライダー系の番組を見ている子が多いよう。 幼稚園にお迎えに行くと、あちらこちらで戦いごっこをしている姿を見かけます。

なぜ我が子だけ熱が冷めてしまったのでしょうか。その理由は分かりませんが、もともと激しくぶつかり合って遊ぶのが苦手な長男には合わなかったのかもしれません。 このように、戦隊ものを見せたからといって乱暴になってしまうわけではないのです。その子の持つ性格や、戦いごっこする時の親の対応などによって結果が変わってくるのかもしれませんね。

ちなみに長男は、幼稚園でお友達が戦いごっこを始めるとスーッと輪から抜けて一人で遊び始めるようです。それが良いのか悪いのかはわかりませんが、1度でも戦いごっこを経験したことで、自分なりの対応策を見出したようです。 5歳の男の子が考えた処世術、この先の人生でも使えそうです。

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